「ULTRA004」@スパイラルガーデン





ジプシーの居住区の外では蛇口をひねれば当たり前に出てくる水を
ここでは、いちいち汲んで運ばなくちゃいけない。

向かいで暮らす女の子。まだ、子ども。
こんな細い体で重たい水を何度も汲む。
雨の日だって、雪の日だって、、、。
わたしも今までは、「お客さん」だったから、
自分の必要な分だけ、汲めば良かった。
でも、今は家族の中に居候中。
産後のママには出来ないから、家族の分をわたしが汲まなくちゃいけない。
それだけで、一日分の体力が無くなってしまうんじゃないかと思うほど、
ハードで時間もかかる。
そりゃ、毎日お風呂なんて入れないし、洗濯だってできない。
ちょっとの水を大切に使う。
本当はいいことなんだろうね。
でも、やっぱり水道のありがたみをひしひしと感じでしまうのは、
楽に生きたいという自分勝手な欲望なのかな、、、。
先進国の良さとジプシー生活良さの中で
こころの中はあっち行ったり、こっち行ったりする日々が続いた。
2ヶ月ぶりの更新になってしまいました。
7月に引越し、(と言っても1駅ですが)して片付けもしないまま、
約1ヶ月、ルーマニアとトルコに行ってきました。
ちょうど夏休みで、子どもが従兄弟の家に1ヶ月遊びに行くというので、
今回は、一人旅。
1ヶ月も一人旅をするなんて、10数年ぶり。
2月の安い時期にチケットは取ったものの、
3.11以降、独りで日本を離れるのは、正直微妙な気持ちだった。
それでもやっぱり行ってしまうし、やっぱり行って良かったと思う。
ジプシーの村に着いて初日に携帯電話やらipod touchやらを現金やら、
あっさりなくなり、村では、現金も引き出せず、カードなど使える訳も無く、
ジプシーの中でジプシーするハメに、、、。
もう日本とも連絡つかないし、ここまでくるとある意味吹っ切れてしまう。
仕方ないので、ちょうど生後3日の赤ちゃんのいる家で、
人手が足りなかったので、子どもの世話や家事を手伝いながら、
ジプシーの家に居候生活。

生まれたての赤ちゃんは、真夏でも毛布で包んでぐるぐる巻きにする。
日本では考えられないけれども、紐で縛られて手足が動かなくなると、
赤ちゃんは落ち着くらしく、大人しくなる。
こうやって何世代にも渡って、たくさんの子どもを育てているんだなと
科学を外にあるジプシー文化をしみじみ感る。
しかし、日本のように便利な生活をしていないジプシーの女性は、
産後すぐに上の子供たちの世話や家事に追われて休む暇もない。
生活すること自体が大変な所では、
「産後2週間は、赤ちゃんより重たいものを持っちゃいけない。」
なんていう日本の常識は全く通用しないのだ。
素性も知らない、言葉もろくに話せない、外国人のわたしを家に置いて、
次から次へとまるで親戚のように遠慮なく、「手伝って!」と言う。
生まれたばかりの子どもを手渡して「ちょっと面倒見てて!」と外へ。
もし自分に子どもがいなかったら絶対無理だった。
他にも2歳の子どもの体を洗ったり、ご飯食べさせたり、
怒ったり、掃除したり、洗濯したり、、、。
ジプシーの村で、母親業ができるのは、一つの「手に職」のようなものだ。
そんなこんなで、わたしのリアルジプシー生活が始まった。
















